ホイール関連技術情報
WHEEL TECHNICAL INFORMATION
テクノロジー
ホイールの基本性能は、リムのパフォーマンスで決まる。だから私たちはリム成型にコダワリます。

ディスクのデザインばかりに目が奪われがちなホイール。
しかし、『軽さ』や『強さ』といった基本性能の大部分は、リムのポテンシャルによって決まります。
リム成型を革新し、各構造の長所と連鎖させることでホイールの性能を最大限に高めるSSR。

リム成型を核とした技術の連鎖で、真似の出来ない高性能を実現
ホイールの形状は、簡単に描くとアルファベットのHを横に寝かせたカタチ。
縦の柱として荷重を支えるディスクに対し、リムは横の柱としてクルマの荷重や衝撃を受け止めています。
このように考えるとリム強度の重要性が、きっとお分かりいただけるはず。
さらに、ホイールのディスク(縦の柱)は、オフセットによって左右どちらかにズレる場合がほとんどで、この縦の柱から遠のくほどテコの原理でリムが受ける力は一段と大きくなります。
実際にサーキットにおける極限のテストでも、ダメージが認められる箇所は、そのほとんどがリム部という結果が出ています。
このようにホイールの強度確保という面で、非常に重要なパートとなるリム。
強度を引き上げるには肉厚を厚く成型するのが最も確実な方法ですが、それでは重量増となり、クルマの運動性能をスポイルしてしまいます。
『軽さ』と『強さ』の両立。そんな相反するテーマをプラスのベクトルで融合させるためには、綿密な強度計算や材料の配合比率といった設計能力、そして何よりも技術の革新が欠かせません。
現在SSRではFORGED(鍛造)、HTM(熱処理リム)、FFT, FFT-Rを核に、リムのパフォーマンスを大幅にアップ。
投入される技術は誰もが認める最先端をゆくテクノロジーばかりです。
さらに、そんな様々なリム成型技術を、1PIECE・2PIECE・3PIECEというフルラインナップの構造とベストミックスすることで、SSRならではの他にはない絶対的なホイール性能として昇華させることに成功しているのです。 ※FFT(フローフォーミングテクノロジーとしての略)

  熱処理(HTM)リム PIECEホイールの性能を革新した驚異的な軽さと、強さと、安全性。

価値の高い3PIECEホイールにこそ、確かな走りのパフォーマンスと安全性を保持させたい。HTMリムはそんなSSRの思いを具現化した革新の技術です。成型と熱処理を繰り返す独自の工程により、軽量化のための肉薄化と強靭な耐久性を同時に実現する画期的なこのテクノロジー、生まれたのはもちろんサーキット。SSRの3PIECEの魅力は単なる豪華さだけではありません。

2ピース成型技術 シームレスリム 円筒形のウィークポイントは繋ぎ目。
だから繋ぎ目をつくらない。

強度的に最もすぐれた形状とされる円筒。ただ、そんなこの形にも弱い部分があって、それが円の継ぎ目です。SSRが採用するシームレスリムは、そんな円筒形の弱点を解消する技術。あらかじめ素材を筒状にプレス成形することで継ぎ目をなくした隙のない工法。もちろん真円度という点でも従来製法をはるかに上回る仕上がりです。

鋳造1ピース成型技術 フローフォーミング加工 圧力を加えて、より強く、軽く。
考え方は鍛造と同じ。

鋳造したホイールのリムをローラーで熱間鍛圧加工して、軽量化と高剛性化を同時に実現。鋳造ホイールの性能を鍛造のパフォーマンスに飛躍的に近づけるFFT(フローフォーミング)加工。SSRではこの工法をさらに高度化した新技術FFT-Rを開発。リムの強度をホイール全体の構造から割り出す設計で、リム厚のよりシビアな肉薄化を実現しています。